3年 ブラインドサッカー『スポ育』プログラム

 11月16日、3年生は日本ブラインドサッカー協会からブラインドサッカー日本代表強化指定選手と協会スタッフの方をお招きし、ブラインドサッカー『スポ育』プログラムを行いました。

 「わたしも昔、視覚障がいのある人はかわいそうだと思っていた。」そんな協会スタッフの方の言葉から始まった『スポ育』プログラム。ブラインドサッカーという競技について話を聞き、ブラインドサッカーが視覚障がいのある人だけで行うものではなく、目の見える人が「ガイド(状況などを選手に伝える役割の人)」となり、互いにコミュニケーションを取り合ってはじめて成り立つスポーツだということを学びました。

 続いて、選手がドリブルやトラップ、パスを披露してくれました。11月から体育でサッカーを行うようになり、ボールを足で扱うことの難しさを感じている子供たちは、アイマスクを付けた状態での速いドリブルや的確なシュートを間近で見て、大きな歓声を上げていました。

 続く準備運動は、二人ペアを組み、一人はアイマスクを付けて行いました。きちんと準備運動をするためには、アイマスクを付けていない子はつけている子に選手の準備運動の動きを伝えなければなりません。動きを言葉でうまく伝えられず、思い通りに動かないペアの子にヤキモキしながら、伝える難しさを感じていました。

 次に、アイマスクを付けて走ってみました。真っ暗な視界を前に、頼れるのはゴールで待っている友達の声だけ。不安だったり、こわかったりする中で、友達を信頼することの大切さを学びました。

 最後には、アイマスクを付けてボールを止めたり、パスをしたりしました。友達が困らないように声のかけ方を工夫する姿に、このプログラムからの子供たちの学びが感じられました。

 暗い世界の中で、声をかけてくれる友達の優しさという「光」がどれだけ心強いか身をもって感じました。今回のプログラムを通して、「相手がいま、どういう状態で、何が必要なのか」など相手の立場や気持ちを考えることの大切さを感じてくれればと思います。また、今日見た『目隠ししてもサッカーができる男』の姿から、「障がい者=かわいそう」から「障がい者=自分にできないことができる人」というイメージに変わっていってほしいと願っています。

 

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